拾うもんは全部拾った感じ。
映画らしい派手な展開がなかったのは残念だけど物語はキッチり畳んだと思う。
シーンとしてはTV版最終回のミサイル撃墜の方が派手だったけどねw(これはインタビューでも言ってた)
いろいろボカしてはいるモノがいくつかあるものの、その辺も予想は付くし。
今回の映画だけでも良くわかんないなーってところは、パンフに大体答えが書いてます。
No3とし子さんとサイゾウさんの関係とか。
滝沢と咲のキスシーンより、滝沢とジュイスの邂逅のシーンのほうが印象的だった…w
やっぱヒロインはジュイスだと思った瞬間。 OUTSIDEのプレゼントを最後にジュイスとはお別れなので、最後に何かメッセージが欲しかったところですが。
以下要点まとめ。 まあ謎はほぼ解かれちゃったので書くこと無いんだけどね。
・切れ者うっかり侍物部さん
滝沢も言ってたけど、物部さん考え方が一番現実的だったと思う。 あとは彼が代表になって導く立場になりさえすれば、ゲームの勝者は物部さんだっただろう。
でも彼は、トップになることを避けた。 つまり責任を追うことから逃げた。
結城には自己責任云々を言いつつも、自分は責任を負う覚悟は無いわけです。 この辺は結城に板津を撥ねさせたり、ミサイル撃たせたりしてる行動ににじみ出てますね。
板津を側溝から引き上げたのは物部さんらしい(小説版より)んだけど、その行動も「とりあえず助けることによって、青年殺しに加担した」責任から逃れたかったと思うと合点がいく。
冷徹に自分の手で全てを遂行する人物だったら、間違いなく物部勝者だったでしょうね。
そんな、物部さんが「自己責任」と切り捨てた結城(これは、物部思想の「日本から切り捨てられる人々」の代表)に、責任を取らされるというのは面白かった。
予定調和だけど。
・ヒットマンユウキ君
彼はもっと派手なことやらかすと思ってたんだけど、ちょっとしょんぼりな終わり方でした…
豊洲ショッピングセンター爆破とかイカれた行動に期待してたんですが、そこまでの器ですらなかったと言うことなのでしょうか。 救い無さ過ぎですよね…
Mr.OUTESIDE
本当にタクシードライバーだったのが裏の裏は表みたいな。
運転手やってるのは趣味らしいが、10年くらい前末期の癌だったとかいうのは何だったのかw この爺がピンピンしてるのが一番気になる謎だw
OUTESIDEが脳みそだけの電脳のはしりみたいな姿で登場すれば一気にサイバーパンクになったんだろうけどなあ。 その場合多くの女性層がついてこれないのかもしれない・・・
・滝沢朗の正体
本当のところは完全に解明されてはいない。
恐らく飯沼総理との血の繋がりは無いと言うのは正解だと思う。 岩下あやと飯沼総理との関係次第なところが大きいため確かなことは言えないけど、飯沼自身は誰の子供であろうと、滝沢を実子のように育てるつもりだったのか。 婦人との間に子どもがいなかったので、愛人の子供を引き受けたのか(あやは滝沢を「売った」?)
パンフによれば10年くらいは滝沢は飯沼総理の保護下で育てられたので、その時の影響が飯沼誠次郎の面影となったのかも。
物部さんがつかんだ情報も、結局概要だけだったのかな?
・JUIZ強奪
エデン最大の謎だったおネエの正体が・・・!!
元運送業だったんだろうかw
・亜東家四姉妹
ジュイスのサンプリングは彼女らの声だったらしい。
元々十二人にて残り四人なのかと思ったけど、最初から四人だったのかなw
・海ほたるの謎
パンフにも疑問符付きで書かれてるんだけど、海ほたるには給油施設がないので、板津の言っていた「給油とドライバーの交代は海ほたるじゃ」ってのは正解ではない。
でも、トレーラーは海ほたるで停車していたわけだけど・・・ 実は亜東トレーラーには永久機関が…(ちなみに、ノブレス携帯は電池無限らしい)
亜東の技術は、いくつかオーバーテクノロジーだから、ありえないといえないんだよなあw
・当てはまるピースの数々
東革連の部室、500円の話、ゴールデンリング、ホテルの鍵、洗脳プログラムが存在していた理由、マメシバ、東のエデンなど展開の数々に今までの示された要素がパズルのピースのように次々当てはまって行くのは快感でした。 こういうの大好き。
・ロマンチストvsリアリスト
TVでも黒羽が言ってたけど、皆で理想に向かって考えて行こうとする滝沢と、個人の優れた考えを現実的に遂行しようとする物部の考えた他の違いが面白かった。
滝沢にとっては物部考え方も選択肢の一つなので、「同じ方向を向いてる」と言い
物部にとっては滝沢の曖昧な考え方は非現実的なので、選択肢になりえないので「同じ方向に向いていない」と言う。 群体と個体の考え方の違いが如実に出たと言うか。
映画でやる割りには会話劇でこの二つが激論しちゃったのがなんとも地味ですが、面白かった。
・Mr.OUTSIDEのプレゼント
記憶消すってやり方が無茶すぎるw
この洗脳プログラム、聞く度に耐性が上がるようで、3回目だった滝沢は聞き入ったりしなかったようですね。 2回目も飛行機での夢で解けたみたいだし。 ただし最初に一回目の施術は完全には解けていない。 予め頭に仕掛けを施さないと効果がないようですが。 ウイルスバグみたいなもんか。
・「今回」のゲーム
続編の示唆というよりは、可能性を閉じないようにしただけな感じ。
セレソンゲームのギミックはすでに解明されてるから、ゲームのやり直しするなら、FateZeroみたいな個人思想のぶつかり合いがメインになるでしょうね。
・やり残したこと
と、走り出した滝沢だけど、門では結城が跳ね飛ばされてるは、撃たれた物部が車ごとクラッシュしてるわの大惨事だったんだがどうなったんだろう… すぐ戻ってきて助け呼びに行ったのかもしれないw
Cパートでサイゾウのじいさんにちゃんとツッコミが入ったのは良かったと思う。
そういや、勝者は自動的に私の前に~ってのは、ゲームの勝者の前にサイゾウタクシーがやってくることを意味してたんですね。
・豊洲自治区
ある意味で若者のエデンが作られた。
この世界の王様は滝沢なわけで、AirKingってのは「撃墜王」と「王様が空位」の二つの意味になったわけですね。(劇場版Iのサブタイ聞いたときはなんちゃって王様の意味だと思ってた)
物語の構成は非常に良く出来ていて、謎への回答はほぼ解消してる(ショボイのも多いが)
浅いところで決着してる部分が多いものの、非常に楽しめた作品でした。
それにしても、パンフの劇場版IのDVD宣伝が多いw ドラマCDは高い方にしかついてないんだよなあw
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3/24東のエデン 劇場版I The King of Eden
プレミアム・エディション
しかし、関西は劇場版I公開時はテアトル梅田しかなかったので激混みだったんだけど
今回はシネ・リーブル、テアトル梅田、テアトル神戸、堺、と4館上映に増えたのでガラ空きだったお・・・(見たのはシネ・リーブル)
あと、延期前に前売り券買った人には、お詫びの品として赤いノブレス携帯のペーパークラフトが貰えます。
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MixiにK3さんを発見(゚д゚)
豊洲は早朝から大混雑でした・・・
どちらかというと不完全燃焼派ですが、エンディング後のやりとりでうまいこと締めてくれたかな~と。
劇場版IIの特典で他のセレソンのスピンオフでも付けてくれたら高くても思わず買ってしまいそうですが、
さすがに膨らませようがないか・・・(´Д`)
伏線はほぼ回収されて納得はしたけど、派手さは無いなぁという感じでした。
JUIZトレーラーを強奪したところとカッコいい大杉くんが出てきたところは盛り上がりましたけど。
個人的にはラストは物部と滝沢の口論を全国中継して、最中に結城が出てきて滝沢撃ったりとかそんなシーンを期待していたんですけど、実に静かに終わってしまいました。
しかしゲームに上がれず復讐も出来ず日本人でも無くなった結城は哀れというか自業自得というか
パンフは買わなかったんですが、結局サポーターの正体が誰だったのか載ってました?
>サポーターの正体
Mr.OUTSIDE本人でした。
お話の山場はトレーラー奪ったところですよね。
あそこで、物部ジュイスも手中にした時点で、ゲームは決したわけだし。
サポーター>
才蔵じいさんが12番の携帯持ってる時点で・・・
不完全燃焼か>
どっちかというと、燃えかすも残らないくらい燃焼しきってますが、上がった炎が予想外にこじんまりしてたって感じですね・・・
カイザーフェニックスを期待してたらメラミくらいだったみたいな。
今TV版を見返しているのですが、才蔵じいさんってひょっとして火浦総合病院の清掃夫でしょうか?
そうだとしたらかなり早い段階(第4話)で顔見せしていたということに…。
あの病院はヨボヨボの爺ちゃんばっかりだから何とも言えません。
攻殻SSSに出てたと言われても納得してしまうw