2016.August.29
「君の名は。」

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凄い良かった、
超、良かった。


そんな脳死したような感想しかまず出てこないくらいに良かった。
新海誠作品の青春ジュブナイルものとしては最高じゃないでしょうか。

というか黄昏時のところで終わるとばかり思ってたヨ(いつもの新海作品ならあそこで終わってたであろう)

見ていると何故かサマーウォーズを思い出してたんだが、瀧くんのビジュアルがフラットな男主人公デザインで、声が神木隆之介かつ三葉が入ってる時にちょっとなよってしてるからそうなんだなと気がつく。 いや奥寺先輩の前でも似たようなもんか...w

新海作品は微妙なスレ違いの恋愛模様を描く傾向にあるけど、今回もその色は健在。 若干コメディっぽく進行していくのでエンタメ的にも見やすい構成になってますね。

こう言うのものなんですが、細田守作品が青春ストーリーから家族モノへシフトしていき、空いたところに「君の名は。」が滑り込んできた感じというか...
それでいて気持よく終わってくれるので、スコンとハマった感じがします。

飛騨や新宿の風景の美しさも然ることながら、方言女子の可愛さが光る。

飛騨弁の悠木碧の可愛すぎるでしょうアレ。
おいテッシーそこ代われ、と言うかテッシー女子二人に囲まれてお昼とか貴様高校生の勝組じゃないか...! 瀧くんでさえ野郎二人とお昼だぞ...

割と重要なワード「黄昏時」を教えてくれてたユキちゃん先生、言の葉の庭からの出張ですね...w

瀧くんが持っていた結紐は3年前の三葉が渡したものだけど(それが縁となって瀧くんと三葉がリンクしたのでしょう)それってパラドックスだよなあと思いつつも、そこは婆ちゃんの教えてくれた「糸は絡まったり、ほつれたりする」という考え方のもとの時空の歪み的なアレなのかもしれない。

糸守町の湖はあからさまに隕石湖だったけど、宮永神社のご神体がある場所も同様に隕石が落ちた跡に思う。ご神体にあった絵は予見したものではなく過去の出来事と思うべきか...

瀧くんと宮永家は何かしらの繋がりがあるのか、婆ちゃんが昔体験してたという入れ替わりの相手も瀧くんの親類だったりするのかなあと思ったり。

美少女巫女の口噛み酒は、アホほど売れると思うので商品化してください。

SF的に見ると、日記つけてる時点で3年のズレに気が付かないのはどういう理屈なのか割と気になってしまう。 彗星の挙動も結構謎いしw

目指した糸守町はすでに無くなっていた、という展開はある意味予定調和であるがそこからの巻き返しが燃える。
一種のタイムリープモノでもあるので、ベタな展開だけどそれが良い。

しかしテッシー、変電所爆破やり過ぎではなかろうかw
場所的に隕石でふっとんだので、誰も追求できないんだろうけど。

架空の田舎町とはいえ2時間近く描かれていた風景が滅んでいく無常さ。 これ最近なんかで見たなと思ったらシンゴジラだった。
ジャンルも媒体も違う二作だけど、裏テーマというかこんなところで共通項があったんだなあと気がつく。

そういう観点で見ると「君の名は。」と「シンゴジラ」は色んな意味で真逆の作品になっているのが面白い。
・皆を救うために奔走するのは個人か組織か
・個人のドラマに寄ってるか寄ってないか
・滅びるのは都会か田舎か
・爆弾じゃない在来線(普通そう)

そういうしょうもないネタ思い浮かべながら、コンクリートレボルティオの最後が
璽郎(ゴジラ)vs里見顧問(ツングースカ大爆発=隕石)だったのがなんか出来過ぎてて笑う、予言アニメかアレはw

関連付けには何の意味もないので、これがどうとか言うつもりもないんだけど、ちょっと面白いなあと。

瀧くんが建築家目指す上で「無くなっても、心や記憶の中に残る建物を作りたい」というのも一つの震災後へのメタファーだったのかなあと思うところ。

それにしても俺も起きたら女子高生になっていないものか...夢でいいので(台無し)

| コメント(5) |

コメント(5)

  1. >美少女巫女の口噛み酒
    もやしもんの美里・川浜コンビの発想ですな。
    実は野郎が唾液提供してました、というオチだろうけど。

    >璽朗と里見
    彼らがゴジラ人間と隕石人間なのは今年の夏の映画二本に合わせたものだったのかも知れませんね。
    あっちは季節が冬だったけど国スポという名前でオリンピックも出てきましたし。

  2. >・爆弾じゃない在来線(普通そう)
    これで顔中草まみれや

  3. >日記つけてる時点で3年のズレに気が付かないのはどういう理屈なのか割と気になってしまう。
    そもそも人のスマホそんな簡単に操れるのかと
    奥寺先輩との会話だって流行一つとってもすぐに食い違いに気付きそうな
    「東京の人はやっぱり違うなぁ」で済ませたのかな

  4. そう言えば普通スマホはパス掛けてあるのが普通なんで、情報交換が開始された後じゃないと使えないような気がするが…
    もっとも、記憶とともにスマホの日記記録まで消滅する世界線修正が入るくらいなので、入れ替わり時の本人達の意識がどこまで明確なものなのかもちょっと怪しいのかも。無意識化で元の本人がやっている事は意識しなくてもやれてしまっているとか。

  5. >というか黄昏時のところで終わるとばかり思ってたヨ
    そこまでがストレートな娯楽作だなぁ と観ながら思っていただけにその後の「何か分からないものに囚われてる瀧くん」の描写は新海監督っぽいなぁとしみじみ

    >美少女巫女の口噛み酒は、アホほど売れると思うので商品化してください
    四葉ちゃんは将来、役場の町おこし振興課とかに就職したら凄い業績を残すと思うんだぜ

    てっしー×三葉ちゃん、瀧くん×司…etc とさまざまなカップリングが作れそうな作品ですが終わった後に一番見たいのは三葉ちゃん×奥寺先輩の濃厚な百合だった… 渋谷区では合法になったそうですし「私、奥寺さんって人と結婚したの てへっ」と笑う三葉ちゃん 瀧くん憤死 そんな後日談が観たい しかしカップリングにしろ後日談にしろ二次創作が思い付くのは劇中できちんとキャラが立ってるからなんだなぁと やろうと思えばいくらでもスピンオフ短編とか続編が作れそうですし 読んでは無いのですが本屋で見かけたアナザーアースなんちゃらってのがそれに当たるのでしょうか

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