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第2話

「白いガンダム」

「それとも私の運が良かったのかな?」

「白いガンダム」

まあガンダムって白だよな...

2話から本OPが付きましたが、そのOPから登場するのは一人だけという第2話です、MSも今のところプラモの発売予定が乗ってるのは一瞬だけ出た軽キャノンのみというよくこの構成許されたなw というのが正直なところです。

第2話は先行劇場版のBeginningパートから2/3くらいが使われております。 シナリオの根幹に関わるであろう第二次ソロモン会戦がモノローグで飛ばされたのは、後の話でやるつもりではあるのだろうが、今の段階で感想や考察が書き難い構成ではありますw

前提として

第2話はガンダムの世界観解説がすっ飛ばされて1年戦争終結までダイジェストにお届けされているため、かなり説明不足気味になります、映画館だとほぼ轢き逃げみたいな勢いで本編に転がり込めたのですが、TV2話はクライマックス部分がない分、余計に足りなさを感じてしまう。 とりあえず見た後にyoutubeで公開されているガンダム1話は見ましょう、改めて見ても色々発見があるのでオススメです。 できれば39話も見ましょう。 天パのヤバさを改めて実感します。


オープニング

君よ~走れ~と言わんばかりの疾走感あるOP。 案外と知ってるキャラとMSしか登場しませんが、今後追加されていくことはあるのかないのか。

気になるのはやはり光って光って光ってと、顎が開きそうになってるジークアクス。 やっぱそこ開くのか~知ってた。 マスクのデザインがハーネスっぽいなあとは思ってた(噛みつき防止につけるやつ)。

最初からずっと走ってるマチュ、走ってたけど立ち止まるニャアン、そもそも動かないシュウジの三様はなにか意味を感じたり。

最後のメイン6人の疾走シーン、全員タイミングがあってる一体感が面白い、色合いや絵面がポップなこともあってパワーパフガールズみてえだなとちょっと思ったり。


時に宇宙世紀0079...

テレビではカットされておりますが、劇場ではいの一番で例のBGMと共におなじみのナレーションが入り、映画館で変な笑いを抑えるのに必死でした...w 実のところジークアクス1話も、この2話もガンダムをオマージュしているシーンがあるので天丼感ありますね。(冒頭のザクや、木馬から出撃するガンダムなど)

まあ言うてザクのデザインバキバキになってるし、キャラクターデザインも...と思ってたらザクからいつもの格好のジオン兵のおじさんが出てきてめっちゃわろた。


サイド7侵攻

あまりに自然に赤いのがいるので普通に見てたけど、正史ではシャアはこの斥候に参加しておらず、「何故か」搭乗機が故障したジーンという新兵が出撃しています。

ジーンに替わり上官であるシャアが出撃したことで、この世界の歯車は違う方向に回ることになる...いや、もう回っていたのかもしれない。


さすが赤い彗星、いつもながら臨機応変だ

いつもライブ感で振り回されてるのを、良いように言い換えるとこうなる。 これを含め「勘」というのは良くでてくる、ガンダム...ひいてはニュータイプにおける重要なワード。

シャリア・ブルも自身のことを「少し勘の良いだけの男」と評しているが、これがニュータイプがどういうものかというのを端的に表している。

ニュータイプとは人の認識能力の拡大なので、周辺情報や空間から通常の人間では認知し得ない情報を取得し直感的に分析出来る。 有り体に言うとこれが「勘」となる。

この認識能力が空間以外にも時間だったり魂だったり人の心だったり色んな方向に分派していき、オールドタイプはそれに惑わされる。


RX-78-02 ガンダム

コクピットを開放したままとは... 言われてんぞエグザべくん。

正史ではアムロがすったもんだやってる間にテム・レイが駆けつけて、ガンダムの搬入指示をしていましたが、GQ世界ではシャアの侵攻がジーンより早いので、テム・レイが来る前にシャアがガンダムに乗り込むことに成功。

このガンダム自身は、スペック的には正史と同一として見ていいでしょう、なんか目が赤く光るけど...、何その機能...EXAMシステムか?(目の色変わるときだけエヴァのSEだったね)

シャアが確認していた画面にRX-78-02(07.09.11)というのが見えます、おそらくサイト7 9/11ロールアウト(もしくは稼働開始日)あたりの意味かと思われる。 なおサイド7襲撃は9/18になります。

しかし、機体が白いことに「目立ちすぎる、囮目的か?」とか真っ赤な服着てる軍人に言われても説得力がないw


vsガンキャノン

組み立てが完了していたっぽい3号機のガンキャノン、これは正史でカイが乗ってたガンキャノンと同じ個体になるのだろうか。

ジムっぽい頭のバイザーに捜査線が走るの描写に嫌な予感がしたのは私だけであろうか...イデ的な何か使ってない?大丈夫?

機能的な違いはなかったガンダムに比べ、ガンキャノンはキャノン砲が実弾からビームに進化しております、コロニー内でビームを撃つんじゃあない...!


歴史上初のモビルスーツ戦

砲身には冷却が必要なはずだ!だから接近戦になるはずとの読み通り、何故かショルダータックルしてくるガンキャノンに歴史の強制力的な何かを感じます。 

どっこい接近戦と踏んでたらゼロ距離でビーム砲撃ってきたので、さすがのシャアも結構びっくりだったのではないだろうか。

シレッと決めてますが内心ドキドキだったと思う。

シャアはコロニーに穴を開けずに敵MSを仕留めたので、テム・レイは酸素欠乏症にならず、そのまま連邦でMS開発に従事していたと思われる。 ココも歴史のターニングポイントとなるか...?


木馬もいただいていく

ペガサスと呼ばれているこの強襲揚陸艦、ホワイトベースはペガサス級の戦艦なので、ペットネームではなくクラスで読んでるのかと思ったのですが、ちょいちょい表示されている艦籍番号がLMSD-70となっており、どうもサイド7に寄港していたのはペガサス級1番艦ペガサスであるようです。(ホワイトベースは2番艦LMSD-71)

パオロ艦長が乗船していたので、ペガサスが正式に入港してきたペガサス級だというのは間違いはないでしょう。 パオロ艦長はブリッジごと焼かれてしまいましたが、同時期に乗船していたブライトやリュウがどうなってしまったのか気になるところです。 特にブライトはブリッジに顔出してるタイミングもありましたし...

ホワイトベースはどこで何してるのかは謎ですが、WB隊の何人かのメンバーはGQ世界でも参戦しているようなので彼らが運用しているのかもしれません。


アイキャッチ

OPが「翔べガンダム」にする余裕は無かったなあ~と思ったらアイキャッチが当時再現でわろた、しかも3種全部やりおったwww シュー!


V作戦

その場の勢いでブリッジ焼いちゃったシャアだけど、あれはあれで正史でキシリアぶっ飛ばした時のオマージュシーンなんだろうなと思うし、ここで技術士官に小言を言われてるのもオマージュなんだろうなと思う。

ちなみにこのシーン、庵野プロットではかなり詳細にガンダムの機能面に言及されています(コアファイターや上下分離交換出来るなど) あまりガンダムっぽいシーンではなくなるためカットされたんでしょうが、その結果がスンとなるシャアなのは笑うw


vs 01ガンダム

ゼロヒトガンダム、1号機、あるいはプロトタイプガンダムと呼ばれる個体。 奪取した2号機はゼロフタガンダムなのだろうか...? この辺のネーミングセンスは庵野感あります、自衛隊ならマルヒトだろうし独特な呼び方。

頭と色以外は2号機と同性能なので、シャアのバルカンとビームライフルを織り交ぜた攻撃も回避する、バズーカの撃ち方も近接信管で目くらました後に撃ち込んだり、ガンダムを狙うように見せかけて母艦を狙うなど、なかなかどうしてこのゼロヒトのパイロットはかなりの腕前。

惜しむらくは近接の経験値が薄かったのか、タックルからの2種格闘(バトオペ)で決着。 首落とされただけで大爆発はもはや場のノリでしょう(なんで爆発したの)。

ゼロヒトにもコアファイターは搭載されてるので、脱出してる可能性はなくはないでしょうが、このときのシャアが見逃すとも考えにくいところですねえ。


ガンダム量産化計画

ここから時系列がポンポン飛ぶシーンが連続します。 シャアがWB隊追撃する必要がなくなったためそのまま宇宙に留まり、ガンダムをドズルへ届けることに成功。 その後ガンダムをリバースエンジニアリングした新量産計画がたてられます。

ジオニックが開発断念しているのはMS-14、ゲルググのこと。 そうこの世界にゲルググは存在しないのです。

シャアがマリガンと会話をしているのは、おそらくゼロヒト撃破から1ヶ月後あたりの10月下旬、オデッサ直前のタイミング。 プロットではあるけど赤いガンダムを用意したのはドズルで、オデッサへの参戦を促しています、この辺タイムスケジュールはあまり変わらないでしょう。

ホワイトベースがやってこなくてもガルマは除隊しているわけだが、プロットでは結婚して失踪、ドズルがシャアに捜索させて見つけるもシャアはキシリアに引き渡し恩を売る(なおイセリナとその父は始末されている)という非道な事になっておりました、本編ではどうか。 でもこうでもしないとシャアとキシリアに接点が生まれないんだよね。


フラナガン機関

シーンは連続していますが、このグラナダでの会話はオデッサ後になります(フラナガンがオデッサでのシャアの活躍に目をつけたとのこと) GQ世界でもジャブロー降下作戦は敢行されたようですが失敗、シャアが参戦していたかは定かではないですが、していなければ地下水脈の坑道が見つからないので、失敗の原因はそれなのではないかと思う(なので参加して無い説)。

なので、この会話の時期は11月中旬らへんかと思われる。

そしてフラナガン機関と言えば、ララァの存在は外せないわけですが、全く登場する素振りがない。 ララァ自身出自が作品で結構変わるキャラなのでGQ世界に登場しないのは、単にシャアと出会わなかっただけか、シャアのNT覚醒が早かったためNTとして必要とされなかったか、あるいはこの世界に存在していないか...


ファーストニュータイプ

上記の会話からさらに時間が経過しています、シャリア・ブルが合流した時点でソロモンが落ち、ドズルが戦死しているので12/25で確定と見ていいでしょう。 シーンが切り替わるごとに1ヶ月ほど経過してるので、いつの間にかソロモンが落ちているw

※修正、シャリアが合流時に「5日前にソロモンが落ちた」と言ってたので翌日ではないですね、ただ後ろのスケジュールがUC0080.01.03終戦と決まってるので、12/24(ソロモン戦)、12/29(シャリア合流)、12/30~1/1(ソロモン泊地攻撃)、1/3ルナツー陥落&ソロモン落とし(同日決行、終戦)くらいのスケジュール感でしょうか、どのみち過密w

このシャリア・ブル、正史とGQではシャアへの態度がかなり違います。 正史のシャアはこの頃NT能力はぼちぼちだったので「まあ大佐には大佐の良いところありますよwっw」みたいな感じで軽く見られ、ララァに促されて「私にも友人が増えた」みたいになんとか取り繕っていました。

GQ世界では、ザビ兄妹に板挟みになっているところに助け舟と「ニュータイプのこれから」という同胞意識を感じさせる頼れるキャラになっており、緑のおじさん即落ち。


ボルドーの左岸

旧世紀のというくらいなので宇宙世紀以前、80年以上モノのビンテージワイン。 シャアが口説く時の決め技なのでしょうか...w ワイ的にはガルマから贈られてきたのではと思うのですが。

人工重力に感謝とは、グラスで飲んでることかと思ったんですが、このブランドのワインは沈殿物があり、無重力だと上澄みだけ上手く飲めないから...らしい?


アルファ・サイコミュ

よく見るとコアファイター状態に施工している。 ここで言う取り付けるはずだった大型MAとはエルメスのこと。 テレビモニターのようなインターフェイスはエルメスのコクピットにも取り付けられていました。 注目すべきはサイコミュの大きさでしょう。

正史のNT専用機は大型になったのはサイコミュが小型化出来なかったというのが大きい、がこのアルファサイコミュは18m級MSサイズで運用できている。

2話では一瞬しか映っていませんが、シャリア・ブルが乗るキケロガ(ブラウブロ)も本来のサイズの半分くらい、しかも一人乗りでリニアモニターになっており、GQ世界はサイコミュ兵器が異常に発達しています、ジークアクスもサイコガンダム相当なのに18mで収まっているしね。

これは何かしら理由はあるとは思うところですが...


シャアが来る!

エルメスがソロモンを泊地攻撃したのことと被せてきたのが、アルファサイコミュを実装した赤いガンダムの泊地攻撃。 攻撃された連中が「ら・ら・ら」の音を聞いていないのはポイントに思います(わざわざ本編では採用してるのに)  この泊地攻撃も12/25の出来事になります、スケジュールが過密過ぎる...w

MSはあくまで戦術兵器なので、1機強いのがいたところで戦争の流れは変えられないので、シャアがガンダムを奪取したところでジオンはジリ貧を余儀なくされているわけですが、サイコミュ兵器を実装したMSは戦略兵器になるため1機で戦局を覆すことも可能となる。

特にこの時代はビットが圧倒的なので、戦場で赤いガンダムを止めることは出来ない。


ルナツー陥落

これはGQ世界独自の展開。 ここはモノローグが被りTVアニメでは詳細がわからないけどギレンがビグザム3機用意し、キシリア派であるマ・クベが借りを作る形で助力されている。

どうもこの世界ではソーラ・レイは使われていないようで、ギレンもビグザム生産に注力していたようです... 量産の暁には連邦など一捻りだった、ドズル兄は正しかったのだ...!


第二次ソロモン海戦

赤いガンダム止められへんから、質量攻撃でソロモン落として痛み分けにしたる!とヤケクソ起こしたのがアクシズ落としならぬソロモン落とし。 この作戦が成功しようが失敗しようが連邦は宇宙の拠点を全部失うので継戦不可となる。

この時、何が起きたのか本編でも重要な出来事なので、この先の話で語られると思うが、気になる人は劇場で確認しよう! あの人が正義の怒りをぶつけるぞ!

こうやって詳細が伏せられるとシャアが英雄的行動したように見えちゃうね!


そんなわけでただでさえ1年戦争RTAだったBeginningがさらに駆け足になった、第2話。

最後がモノローグ駆け足になったのはシャリア・ブル視点だからと言われてるが、初稿プロットではルナツーからモノローグだったので、元々このボリュームだったのかと思われる。

庵野監督も追加でソロモンのシーンを頼まれたとのことなので、映画公開にあたりサービスで追加された部分なのだろう。

次週「クランバトルのマチュ」

マチュって誰よ! そう、この主人公まだ名乗ってないのであるw


 

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