第1話「魔女と花嫁」
「私とエアリアルは、負けません!」
ゆりかごの星
OPの「祝福」の原作となる小説なのだけど、0.5話と言える内容がエアリアル視点で描かれている。
プロローグの後や、水星の状況などざっくりしたことがわかるのだけど、注目すべきポイントはやはりエレノアがスレッタをアスティカシア高等専門学校に送った目的が、復讐であった事が明かされている。
で、エアリアルの回答がこちら
エアリアル「呪いなんざ知らねー!!スレッタ自由に生きろーーー!」という祝福であった。
しかしそのエアリアルくん、プラモに赤目のシールが付いてるんだ。 ガンダムのおける赤目はロクなことがない。
大河内さんの事なので、最悪のタイミングでトリガー引くのは想像に難くなく...
そんなエモジェットコースターな前フリをこの辺にして、本編感想に移ろう。 一応小説と祝福歌詞、ここ数日で解禁されたガンプラのネタを踏まえた内容になります。
学園までもうちょっと
コクピット内に浮いてるゴミの量から察するに、水星圏からここまでの道中、スレッタはほぼエアリアルの中で過ごしていたのかと思われる。 見る限りコミュ障拗らせてるので、知らない人の間で過ごすより、馴染みのあるエアリアルの中のほうが落ち着くからなのかと思われ。
最終点検時にエアリアルに対して話しかけていたけど、小説で如何も自我があるような描かれ方だったが、無生物の視点でお話を書くのは小説ではよくある手法ではあるので、そこは保留。
というのも実際エアリアルをコントロールするとき、スマホ型の端末でスクリーンの操作をしていたからだ。
本当に自我があり、意思疎通で操作できるなら端末の操作は不要なはず。 どっちかというとイマジナリーフレンド的なやつな気はする。
ただ、エレノアも話しかけており、情報としてのインプットは音声で教え込ませることはできるのだろう(一方的なコミュニケーション)
花嫁救出作戦
スレッタの行動があまりに無茶だけど、実のところモビルスーツの扱いはエキスパート。 知らないおじさんと話すのがあまりにも慣れてないのでしょう。 小説での水星の描写を見る限りでは同年代の友達はおらず、どうも老人ばかりの閉じたコミュニティだったっぽい。 まあそんな感じでバタバタしながら助けたミオリア、どうも学園から脱出が目的だったようだけど、あの後どうするつもりだったのか・・・ここで頭突して、後で頭突きされ返されるの好きw
しかしミオリネを助けに来るシーン、どう見なくともガンダムUCでミネバをすくい上げるシーンまんまである。 エアリアルの既存ガンダムごった煮設定を見たときから感じてはいたが、過去作のガンダムをいろんなポイントで取り込もうとしてるように思う、というか取り込んでる。 大河内式黒歴史ガンダムシナリオとでも言うべきかw 他にも色々オマージュっぽいのがあるので探してみると良いです。
責任
これが魔女との契約であった
アスティカシア高等専門学校
ベネリットグループ経営の養成機関。部門はパイロット、メカニック、経営戦略の3つ。 うーむパイロットとメカニックはともかく経営戦略って同じ学校でやることなのだろうか...?
細かい仕組みはともかくとして、最大の特徴は揉め事があればモビルスーツ戦で決闘し、勝ったほうが好きにできるという脳筋学園バトル漫画のそれであった。ビルドファイターズかな?
水星の方から来た女
田舎っぺ少女都会に出る。 水星から来校してくるというのは割と有名になってるらしい。 彼女たちの会話から水星がどういう扱いなのかはだいたいわからないでもない。
ヘアバントに関してはスレッタにとって誇りというのがわかる、あとコミュ障すぎて皮肉には鈍感。よく言えば純朴な性格と言える。
ただ、曲げられない芯は強く持っている、それがスレッタ・マーキュリーという女の子。
実のところ始まるまでスレッタがやって来る目的がイマイチ読みきれなかった、コードギアス見たく学生と復讐鬼の両面張る線もあり得たが、小説の限りではスレッタ自身は純粋に学びに来ているのだと見て良いと思う。
スレッタを送り込んだエレノアの最終目的はまだわからないけど、第1段階としてミオリネとの婚約について挙げていたわけだが、早速、目標達成しちゃった!
あの時の邪魔女!
しれっと「魔女」って文字が入ってる。
決闘
アスティカシア高等専門学校の決闘委員会が仕切るイカレポンチな学園行事。 学長(?)であるデリングが直々に認めている制度故か、授業中でも行われる、てか決闘委員会の面々は授業は受けないのか?w
この決闘、模擬戦用出力で行われるのかと思いきやMSを溶断する実戦出力での戦いだった、コクピットが特殊なカーボンにでも覆われてないと、普通に死ぬやろこれ。
拡散したビームはフィールドが無効化するようだけど、切り裂かれた部品やMS本体など物理的な方は普通に飛んできてやばい。安全性が皆無すぎるw
ディランザと戦っていたMSはカペル・クゥ。 グループトップ3企業のMSとはデザインラインが違うので別企業のMSっぽい。
ベネリットグループ
一体何がどうなったのか、13年前は評議会の監査機関のトップに過ぎなかったデリングが、モビルスーツ開発企業を束ねたグループの総裁になってしまっている。 本当に何があればこうなるのか...
ていうかデリング、13年で老け過ぎでは...ほんとに13年後?
グループ内のトップ3はジェターク、ペイル、グラスレー。デリングの後継を狙うのがこの3社なわけだが、他の2社を蹴落とすのではなくトップを直接狙いに行くという下剋上企業グループである。何この戦国時代的な企業怖い。
各企業のMSから見える開発姿勢については、順番が来たときにするとして、プロローグでバッサリ否定したGUNDフォーマットを搭載してるフシがあるMSがちらほら、発表されたガンプラの中に見受けられるくらいには度し難い。
トマトプラントハウス
入室時に「ただいま」と言ってるところからミオリネにとっては拠り所、あるいは思い出の場所なのだろう。土足で踏み込んで荒らしたグエルくん印象最悪すぎる。
トマトを見たことも食べ方もわからなかったあたり、スレッタの水星暮らしの過酷さが物語っている。フロント内でも野菜育たなかったのだろうか。 水星では知ることのなかったトマトの美味しさを知ったスレッタ、これも進んだ事で手に入れたものの一つ。
KP001 グエル・ジェターク
百合に挟まりバラバラの刑にされた男グエル、僕たちは君のことを忘れない。
色んな意味でテンプレ的学園オラオラ俺様キャラなわけだが、案外と煽り耐性が低い。 ドミニコスの名前を口にしているがこの時代のドミニコス隊は憧れのトップフォースという位置づけなのだろう。
ホルダー、花嫁、プライド、モビルスーツ、一話にして全てを失った男である。
「御曹司で!」「筆頭で!」「ホルダーなんだよおおおお!!!」
決闘やります
対人で話す時は小動物のような態度なスレッタだけど、道徳的に許せない時やモビルスーツ戦になると覚悟が決まっている。 特にMSにおいては絶対の自信を持っている。 このアンバランスさが魅力の一つなのでしょう。
エアリアルvsディランザ
決闘やるにしても2話かと思ってたけど、展開が早い。 発艦用のコンテナのガンプラ欲しい、欲しくない? 構造的に30MMのハンガーのやつを元に作ればいけそうな気はする。
ディランザが起動するときに「パーメットリンク良好」というアナウンスがあるんだけど、パーメットというのは鉱石から取れるこの世界における元素で、情報伝達物質として有用らしい。
GUNDフォーマットではこのパーメットを人体と機械の情報伝達として利用していた、それ以外でも一般的に活用されている技術のようで、MSの運用技術としても採用されている。
発進後にブレードアンテナが立ち上がるのがかっこいいけど、ガンプラで再現されてるのかな~
ガンダム・エアリアル
ハンドメイドモビルスーツという概念があるのか。 シルエットとしてはルブリスに似てるわけだが、外装思いっきり変えてるので候補にも上がらない。
「ガンダム」であることは秘匿しなければいけないのだが、もうなんか即バレてる。これは何も教えてないな...
ミオリネはスレッタの端末をそのまま持っていってしまったので、試験場にも入れなくなってしまってたのね。
しかしガンダムは盗まれてなんぼ、勝手にガンダム持ち出してボコられたセイラさんを彷彿させる...w
ブレードアンテナを折られれば失格!となる!
むしろブレードアンテナへし折るまでは何しても良いまである。 言われてみると今発表されてるMSだいたいアンテナがついてる。
エアリアルはアンテナ4本あるけど、どれか一本でも折れたら負けなんだろうか。
関係ないけどエアリアルのガンプラが今落っこちてアンテナ折れたYO...
「武器!武器は!?」
これもガンダムお約束の武器探し。その子フル装備ですよお嬢様。 ビームライフルぶっ放して自身が吹っ飛んでるけど制御できない出力のライフルを持ってると思えず、これは反動制御などスレッタがマニュアルで行ってるであろうことを示唆していると思う。
侵入者
制限速度無視してかっ飛ばしてるスレッタ、エアリアル勝手に使われてる怒りや焦りもあるのだけど、このスピードで操縦できるってのもポテンシャルの高さを表してる。
協力してくれてるニカちゃん、メカニックとしてエアリアルの整備も手伝ってくれそうなんだが、すごい地雷踏みそうでちょっと怖いんだよな...
エアリアル、私のです!
スレッタが乱入した途端、コンソールパネルがコミュニケーションモードに切り替わるエアリアルくん、いい趣味をしている。 表示されてる画面が「OUTERCOM」となっているのは外線につながった意味かな。
逃げれば一つ、進めば二つ
今回スレッタが進んだ事で手に入れたのは「ホルダー」「花嫁」「学園内評価」
エアリアルのアクション、エスカッシャンをシールドにして防御、ガンビットとして相手を蹂躙という流れはルブリスでの初戦闘と同じなんですよね、そしてこの時に流れるBGMが水星の魔女における処刑用BGM...!
ガンビットを駆使して相手を斬り裂くのはスレッタの得意技っぽいが、精度がプロローグからダンチで上がってる。
GUND-ARM ガンダム
そして早速バレる。 ただ彼も「ガンダムファラクト」というガンダムも名前のついたMSに乗っているので、なんかこう上手く誤魔化すすべがあるのかもしれない?
ホルダーの証
白いスーツはエースの証。 制服の色が違うのはそういうわけだったか。 端末操作で服の色が変わるのは未来感あって良い。
水星ってお固いのね
父親の決めたルールに反発してるミオリネが、あえてこのルールに乗っかる理由は「女性のスレッタがホルダーであれば父親の思うようにさせられない」という反逆的思想によるところだと思うが、割と乗り気にも見える。
それにしても構成を見た時に「これは百合ガンダムでは」とか言ってたら、一話から公式に「そうだよ」って回答されてしまった。
もうこれは運命黙示録的な力で呪いを革命<ヴァルブレイブ>するしかない。
次回「呪いのモビルスーツ」
祝いと呪いが交互にやってくるよ!
story
匿名
本編で言及されてるけどグエル父のデリング暗殺の目的は、現状彼の気分次第でいくらでも白紙に出来るミオリネとの婚約関係を確定させつつ息子経由で相続権を掌握する事。
スレッタがグエルに勝ったせいで暗殺のメリット自体が消滅したが、結果的に仇の命を救ってしまったのが今後どう影響するやら。
匿名
グエルの父親はミオリネとグエルが婚約状態なのを厄介事だと見てるのはなんでなんでしょうね?
デリングを殺してでも解消させようって尋常ではない話ですし。
グエルが婚約者でなくなったらデリングを殺すのを中止したって事はデリングを殺すこと自体は損でしかないようですし。
伍六参
エアリアルの脳内CVはすっかり杉田智和……。
へろ
「パイロットとメカニックはともかく経営戦略って同じ学校でやることなのだろうか...?」
→公式HPに入学の条件が「ベネリットグループ傘下の企業推薦」とあるので、各企業が自社の将来を担う人材育成の為(コネだけではなく)といった目論見なんですかね。
T犬
いきなり1話+小説でトップギアでしたが「プロローグから現代が本当に13年経過なのか」という疑問が。
スレッタ嬢の母親が誰なのか…