e-flick.net 機動戦士ガンダム水星の魔女

e-flick.net Mobile Suit GUNDAM Witch from MERCURY Realtime Review

第12話

「逃げ出すよりも進むことを」

「助けに来たよ!ミオリネさん!」

進んだ結果がこれだよ!

対比構造

水星の魔女のシナリオ自体、Aの関係性とBの関係性の対比というような描写が多いのです、12話もそういう描写が多く、またプロローグの展開との対比も随所に見られる回でした。

その辺を踏まえて感想書いていきまっしょい。

あの子は来るわ

ベルメリアさんが「戦闘するつもりですか」と聞いてるのは、プロスペラが乗り込んで戦うことを指している(忘れがちだが凄腕のパイロットだ) 

エアリアルがここにいるから、スレッタは来るというのは、プロスペラのある種の妄執っぷりを伺えるが、スレッタの逃げ場所は最終的にエアリアルであるという事でもあるのでしょう。

逃げるにせよ進むにせよ、スレッタとエアリアルは切り離せない。

B1警報

混乱、動揺しつつも状況を的確に理解している地球寮メンバー。 セリフからこれまでの過去がやや見て取れます。 「B1警報が戦争だ」なんて経験してないと、すぐわからないでしょう。 つまり彼らの物心ついた頃はまだ戦争の真っ只中であった。 この後のシーンでリリッケが参っていたのは、過度の緊張状態に耐えられなくなったかPTSDが発症してしまったか...後者っぽい気はします。

プロローグから本編までの21年間に大きめの戦争があったのは伺えるが、何があったかは結局わからず仕舞なんすよなあ。 外伝展開に期待。

俺が出る!

あ、これ死ぬやつや! と思ったら案の定ではありましたが、まさかそんな結果になろうとは... 逃げれば自分の命は助かります、進めば息子が見つかります! そうじゃねえよ!


守備隊展開

ラジャンはドミニコス隊の司令官なので、彼の命令で出撃したベギルペンデ4機はドミニコス隊直属機という事になる。 ある種の親衛隊MSなわけだが、そんなMSを決闘に5機よこしたグラスレー社の本気っぷりよ...

次いでプラント守備隊であろうデミギャリソン8機、これは2話で登場したものと同型っぽいですね。 デミシリーズはセセリアさんの実家企業のMSだそうです。


一人じゃ不安?

スレッタの話しかしてないソフィに絶妙なすり替えで、一人で魔女狩り部隊の足止めに向かわせるノレア。 勝手に動く相方に苛つきながらも転がしたがうまい。

この時代でもドミニコス隊は「魔女狩り」として認識されてるんだなあと思いつつ、ガンダムを使う彼らにとって最も警戒するべき部隊でもあるので当然か。


避難時はノーマルスーツが鉄則だろう

意訳「今は非常時だから早くノーマルスーツを着なさい」

このシーン、なんとなくですがユニコーン1話でエレベーターでバナージたちがジンネマンたちと遭遇したところを思い出す。


各個撃破って知ってる?

1vs4でテンション高かったのは、直前で見てたエアリアルが1vs6で無双してた映像を見ていたからでしょう、そしてやっとこパーメットスコア発動。 2の段階でパーメットの光が顔に浮き出たので、このルブリスのGUNDの呪いはパイロットが受ける旧来のもの。

不意打ちに近い形で一機落とされたものの、即立て直して魔女狩りフォーメーションでアンチドート食らわせるあたり、彼らもかなりの手練。 魔女なんてもう20年も出てきてないよ~みたいな感じでしたが、実際闇でかなり魔女狩りが行われていたのではないだろうか。

ガンダム戦以外では無用の長物にしかならないアンチドートを標準搭載してるところが凄い準備良いですよね、ドミニコス隊...(まあ最もガンダムに恨みを買ってる部隊ではあるから、当然の備えではあるが)


でも、私生きてる!

アンチドートを無効化するスコア4。 アンチドートが効くのがスコア3までと言ってたけど、スコア4発動時に背中のユニットが展開するのでこいつが無効化の秘密なのでしょう。(4じゃないと起動できないとか)

そしてスコア4で死にかける事で生を実感するソフィは、ずいぶん刹那的な生き方してんなあ。 死に慣れすぎるような境遇だったのか...


実弾使用は条約違反

突然出てきた実弾の話。 言われてみれば誰も実弾使っていない。(エランの決闘で相手がミサイル使ってたがあれは...?) 今回の実戦で火線の色がそれぞれ、緑=低出力、ピンク=実戦出力、青・黄=実弾と使い分けられていました、ヘビーランチャーの高出力ビームの色は黄色かったが。

ルブリス2機は主に青い火線だったのであの2機は実弾装備なのでしょうが、実弾禁止にする理由は宇宙汚染防止以上に、アーシアンに武器を持たせないことなんじゃないかと思ったり。


地球を汚して逃げたスペーシアン

20年の間に起こった事と関係していそうですが、加古川がきれいな廃墟になってる理由は、単に戦禍に見舞われたからではなさそうです。 住めない環境になった、というか何らかの汚染で住める環境が著しく減ってしまった感じか...

ミオリネの地球行きが成功してもろくな事にはならなかっただろうな...


邪魔

ルブリスソーンは体躯が小さく、重量が2割ほど軽い(40t)

実はこのシーン、ノレアはパーメットスコア2も使っていない。 それであの数の敵を圧倒する機動性を発揮している恐ろしさ。 スコア2使ったらどうなってしまうのか、ゲッター軌道で飛び回りそうだ... まあスコア2は後半のシーンで射撃時に使っていたので、ソーンは出力上昇目的で使うっぽい。 でも実弾兵器でGUND使用で威力って上がるもんなの、命中精度の方?

というかメカアクションが劇場アニメかってくらいに動く、すごい。


生存確率の高い選択をしろ

意訳「私を置いて、お前は安全なところに逃げろ」

ノートレットというのはミオリネの母親の名前ですね、死因がわからなかったけど「なんで一緒に逃げなかったのよ」と言うミオリネのセリフから、テロか事故に巻き込まれたとき、ミオリネが絶体絶命に陥ったところ、ノートレットが救いに来て命を落としてしまった流れでしょうか。

ミオリネがデリングに反抗的なのは、葬式に来なかった以上に「お母さんを見捨てた」のが一番の引っ掛かりだったのかもしれません。


陸戦隊投入

ダメ押しで陸戦隊が別に投入とか、このテロリストどんな規模だ... それだけシャディクが資金投入したってことでもあるし、デリング・レンブランに対する恨み骨髄だったのか。

この侵入してヘッドショット決めるシーンが、プロローグで見たような流れだった、開発プラントにならず者が攻めてくるのがまんまの構図ですね。

デスルターも何機流れてんだよ、ガバガバじゃんジェターク社!


プリンスの仲間

ノレアは話のわかるヤツで助かった。これがソフィなら皆死んでる。

ニカが攻めてきた連中がアーシアンで、シャディクの仲間なのは、実弾使用から察しが付いたが、そんな事をマルタンに説明しても墓穴を掘るだけ。

ニカはどうなってしまうのかと言うよりは、マルタンがどうなってしまうのか。 スパイの秘密を知ったものは殺されるか共犯者になるしかない。 マルタンがルルーシュ並みにゲスかったらニカが奴隷にされるところだが、そういう奴ではないからな、多分。 しかしスパイに気がつくのはチュチュだと思ってたがマルタンになるとは。


CEO出る

シャディクが手を回して、ジェタークの巡回艦隊を外させたのが地味に効いている。 ヴィムはクエタの宇宙港から出撃しているので、夜明けが港を潰して回ってるのは相応の理由はある。 CEOが自ら出撃するのに直掩が3機は少なくないか、というかこの3機どこ行った?

しかしCEO、パイロットとして結構ブイブイ言わせてたのかなー、遠距離で当ててきたしなあ。


ボブ出撃

ついになけなしの主人公補正が発動し、敵のデスルターを奪取。 さすがジェターク社製MSの扱いは慣れたものでよどみなく出撃していく、テロリストちょっとガバいが、陸戦隊まで出して手薄になってたということで一つ。


俺はスレッタマーキュリーに進めていない!

そう、グエルはスレッタに対してずっと逃げてしまって、進めていなかった、だから今窮地に陥っているかもしれない彼女を助けるため、進んだというのに...!

グエルがヴィムを倒してしまったムービングですが、相手の斬撃をスウェーで回避し、頭部を破壊されながらの一撃、学園の決闘ではグエルの負けになるもの、だが実戦では...!

グエルの一撃はディランザの腹部を抜いていますが、ディランザのコクピットは胸部にあるので、グエル的には致命傷は避けたつもりだったのでしょうなあ。


探したんだぞ...

まだ恨み言でも漏らしたほうがグエルには楽だったかもしれない、だが今際の際で父親が残した言葉は、自分を慮ったものだった。 この後に入るアイキャッチの色が青(祝福)だったのが皮肉にも程がある、キャンプしてた頃がはるか昔になってしまった。 どうしてこうなった...


母は強し

ヘルメット越しにヘッドショットを決めていくプロスペラ女史強すぎる。 というかこの世界の射撃精度めっちゃ高くない? メットの硬度次第ではあるが球面に正確に撃ち抜くのはほぼ正面に撃ち込まないと逸れると思うんじゃよ、あるいは貫通力の高い弾を使うか。 まあプロスペラはそれだけ射撃の腕が高いということでしょう、そして修羅場にも慣れている。

スレッタは案外と修羅場には全く慣れていなかった(水星平和だったんだなあ) だがそれとは別に...


あなたは進める子

プロスペラのマインドコントロール中、BGMが祝福のピアノバージョンなのがやばい。

ここでプロスペラが行っているのは行為と目的のすり替え。 「守るために殺す」ではなく「戦って皆を救う」にすり替えている。 とりわけ「救う」というのが効いていて、そこでマインドがシャキンとハマってしまう。 そしてトドメの進めば2つ。

そして守りたい人を救うためには、何をするべきか、今お母さんが見本を見せてくれた。 スレッタはもう止まらない。


エアリアル改修型

ガンビットで射撃弾いた後に青い線がピョンピョン飛んでるのは何かと思ったけど、跳弾っぽいですね。

外装一新して、デザインラインが直線的、肩と腕の大型化、顔が厳つくなってるなど、だいぶ従来のガンダムらしいデザインになった印象。

ガンビットも見た目が少々変わってるものの機能や配置は今までを踏襲したものになってます、シールド上部の穴3つ空いた青いヤツの色分けがなくなってるのが無塗装派に優しい。

見た目で大きな変化は背中のブースターでしょう。 多分ニカが作ったブースターのデータが生かされている。

新機能の片鱗を見せたガンビットライフル、今までもライフルにガンビットつけて出力を上げていたけど、11個全部つけたらまあ大変。 こんなものを学生同士の決闘で使わせようとするんじゃあないw


この子もガンダム?!

スレッタのユニークな反応。 ガンダムに対して「この子」というのは母親の影響でしょうな。

初の実戦でガクガクしていたグエルと、マインドセットしてケロッとしてたスレッタのこの対比よ。 スレッタのパイロット適性の高さは、こんなところにも出ている。

サーベルで切り結んでいたとき、サーベルの色は、エアリアルは緑、ルブリスは青でした。 エアリアルのガンプラについていた青いサーベルは実戦出力の色ということですね。

そしてガンビットを羨ましがるソフィ、やはりこのルブリスにはガンビットは搭載されていない。

このルブリス2機は、プロローグのニュースで映ってた先行量産型がベースになってるようですね、提供されたとあるので、パイロットともども別組織があるようだ。

魔女の残党、思った以上に多いのかもしれない。


本気の魔女狩り部隊

やはりケナンジ率いる艦隊は簡単な相手ではないらしい、出撃してるハインドリーの数も多いし。

撤退時にオルコットが見つめていたデルスターの残骸、恐らくグエルが乗っていたもの(左腕が肩から損壊、右腕の肘から先が溶けている) どこに行ってしまったんだグエル...


また会いに来るね、スレッタお姉ちゃん

単に年上だから説 vs プロスペラ隠し子説。 ファイ!

オッズは8:2くらい。


デリング暗殺失敗

割と勝負所だったのに失敗したのに、「あ」とか「うん」とかも言わず、表情すら微動だにしないシャディク、こいつ思った以上に精神ぶっ壊れてるぞ...

と言うか今回の惨劇大体お前のせいやぞ...証人もいるしどうするんや...


関わりたくないな

わかるー


見つけた

任意でスコア6(青色)を発動できるようになってたけど、あの青いフィールドは一体何なのだろうか。

ガンビットたちは地球寮の無事も確認してたし、どうも生体エネルギー的なものを検知してるのか? シャディク隊の動きを察知してたのもそれだろうか。


病院のベッドで一晩中罵倒してやる

意訳「早く病院に連れて行って容態が安定したら徹夜で看病する」

残されたテロリスト、クエタ内で逃げ遅れるほど大きな抵抗があったように思えないので、撤退できる機会を逃してでもデリングをここで仕留めようという、強い憎しみ故でしょう。 ちょいちょい描かれていたアーシアンのスペーシアンへの憎しみが如何に大きいものだったかわかります。


やめなさい!

そんなトマトを潰すような... ここでスレッタが何の躊躇もなくハエ叩きで来たかと言うと、先程お母さんが見本を見せてくれたからです、具体的に言うと、ここでの行動はほぼプロスペラの行動に沿ったものになっている。

  • 障害排除に一切の躊躇をしない
  • 動揺せず明るく迎える
  • 右手を差し出す

これが「大切な人を守るため」のマインドセット。 洗脳怖い。

しかし、気密服であるノーマルスーツ越しにハエ叩きしても、あんな潰れたトマトみたいなことにはならない気はするし、あの近距離で人が一瞬で圧死するプレスをぶつけたら、衝撃でミオリネたちが壁に叩きつけられそうなもんだが、まあそこは演出有線という事で...w


なんで笑っているの

スレッタからすれば見本通りの笑顔なのだが、ミオリネから見れば人をペチャンコにすりつぶして出てくる笑顔なので意味合いが違う。

自分もお母さんが目の前で人を殺した時は動揺したが、説明されれば理解できた、だからミオリネさんもわかってくれる、そんな事をこのたぬきは屈託なく信じている。


See you 2nd season

テロ事件が勃発したが、これがそのまま戦争につながる展開には思えず、2期は思ったより時間が進まず、まだ学園モノが続きそうに思う。

全然展開はわからないが、背中に破片を受けたデリングは脊髄にダメージを受けて、下半身不随とかになりそう。 そこで「ハイGUNDフォーマット~(テレレレッテレー)」が出てくるわけだが、GUND医療開発にはスレッタの協力が必要なので、「人殺し」まで言ってしまった相手から逃げることも出来ず、地球寮内ではスパイ疑惑でギスギスする地獄のような株式会社ガンダム運営が始まるのではないかと思う、こわ。

父親を殺してしまったグエル、関わりたくないエラン、精神ぶっ壊れてるシャディク、とっちらかったまま二期へ続く。

 

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